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1984年の新築以来ご入居頂いていたテナントさんが昨年退出されました。
退出後の状況は下の画像の通りで、当たり前ですがそのまま貸せる状態ではありませんでした。
南林間に限りませんが、都心や超人気駅を除く郊外は例え駅前・駅近であっても空店舗や空事務所を埋めるのは至難の業状態に陥っております。
最大の原因はインターネットです。今や高い賃料を払って駅前の目立つ立地の店舗に商品を並べる時代ではなくなりました。もう一つの理由は、大型ショッピングモールの台頭です。その集客力たるや駅前商店街の比ではありません。
従って、飲食店不可の物件は駅前であってもニーズそのものが非常に低下しているのです。
だからと言って「借りてくれる人がいれば内装工事をやります」と方法では更に悪循環に陥ります。
なぜなら今の検討者さんはほぼネットで問合せ頂きますので、ネット上で現地の状況を画像で確認出来ない物件、或いは画像に魅力のない物件は検討に値しないのであります。
というわけで、昨年8月に多額の内外装工事を実施して頂き9月から募集開始をさせて頂いたにも関わらず、成約まで9ヶ月も要してしまいました。
1年まではかかりませんでしたが、工事実施からこれだけ時間を要した事例を果たして「成功事例」と呼べるのか？というご意見も当然あるかと思われますが、駅3分とは言え住宅地に差し掛かった場所の2階のこの物件はやはり先行内装なくして成約はなかったと断言できると思い、あえて掲載させて頂きました。
改めまして、先行内装のご提案をご了解頂き、成約まで長期間辛抱強く待って頂いた本物件のオーナー様に感謝申し上げます。