小松原ハイツ 1987年築 座間市小松原2丁目
物件名 | 小松原ハイツ |
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所在 | 座間市小松原2丁目 |
交通 | 南林間徒歩20分 |
築年月 | 1987年3月(リノベ実施:2014年11月) |
構造規模 | 木造2階建 |
総戸数 | 6戸 |
床面積 | 14.86㎡ |
間取り | 1K+ロフト |
現状 | 申込満室 |
かつて日産座間工場が隆盛を極めていた1980年代。
昭和で言うと50年代~平成にいたるまで、座間市「ひばりが丘」や「小松原」という地域は、日産の社員はもちろんその下請け・孫請け、関連会社がひしめき合う企業城下町としてとても人口の多い町でした。
その需要を見込んでアパートやマンションが次々と建築され、建てるそばから満室だったものです。
当物件はそんな座間工場が賑やかだった頃、バブル全盛のちょっと前の昭和62年に建築されました。
もちろん流行りを取り入れ「ロフト付きのワンルーム」。
当時はもうそれだけで申込が入るほどの人気だったわけですが、その後の日産の衰退と共に周辺の活気はなくなり、それと共に「部屋は空くわ」「賃料は下がるわ」との戦いの20年でありました。
特にここ数年、設備の老朽化がすすみ6世帯中なんと4世帯が空いていることが半ば常態化し、このままでは長年管理させていただいてきた責任を果たせないと一念奮起しオーナー様にいくつかのご提案を行いました。
結果、外壁塗装と内装のリフォームと一部リノベーションを実施することとなり、大きなネックでありました「室外洗濯機置場」を室内へ移動し、白を基調とした内装、ロフトへの梯子の交換、募集条件の変更等々予算の許す限りの変更を行いました。
駅から徒歩20分という立地だけは変えることできなかったので、これだけのリフォームを決心されたオーナー様の手前、広告の反響をドキドキしながら待っておりましたが、ふたを開けてみれば2週間で申込満室でした。
周辺には同じように長年空きっぱなしのアパート・マンションが多数ひしめく中で、です。
駅から遠くても、駐車場がなくても、もちろん必要最小限のおカネは掛かりますが、典型的なバブル時の遺産のようなアパートでもアイデア次第でまだまだ再生可能であるということが実証できた事例です。
来年、その日産座間工場の跡地にイオンが開業します。さらなる追い風となってくれると嬉しいですね。