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15年前に貸家の管理を弊社に委託して下さったK様。貸し出しにあたって手厚いリフォームをしていただいたことで、この15年間ほぼずっと満室。ご入居者様からの修繕依頼もほとんどなかったこともあり、弊社とK様の間は、毎月のお家賃ご送金と月次報告書のご郵送をきちんとすることで繋がってきた状況でした。K様は遠方にお住いです。
昨年秋の大型台風で修繕の必要があり久しぶりにお電話をしたものの全く繋がらず。ただいつも留守番電話に切り替わるのみ。携帯電話も「電源が入っていない･･･」の音声が流れるのみ。
そうこうしているうちにご高齢のご入居者様の方がお亡くなりになり、これはもうどうしてもK様と直接お話せねば・・とお住まいのマンションを訪ねて行ったところ大きな表札は出されたままでしたが、やはりドアホンを鳴らしても無しのつぶて・・。途方に暮れ、個人情報は教えていただけないことを承知の上でお住まいのマンションの管理会社にお問い合わせをしたところ、K様のご親戚という方からご連絡をいただけました。K様は昨年の内に亡くなられていました。
ご親戚の方もご高齢のお母様が入院していることもあり、K様が残された資産を整理する暇もなく、K様のご自宅も電話も銀行口座もすべてご生前のままの状態であったとのことでした。
幸いご親戚の方がきちんとご対応くださり貸家の方の問題は解決いたしましたが、長年お住まいいただいている賃貸物件では貸主様も入居者様もご高齢のケースは多く、今回のケースを教訓にして、より密度と頻度の高いコミュニケーションをとることが必要であると痛感いたしました。
K様、本当に長い間お世話になりましてありがとうございました。心よりご冥福お祈りいたします。