最近多い相談事 ②
2019年8月25日
①に引き続き、キーワードは「高齢者問題」「相続問題」「空き家問題」です。
アパートを所有していたご両親が亡くなり5人の兄弟で相続。
ところが相続で揉めて、なかなか新しい経営窓口が決まらないわけです。
揉めたまま何年も経過していく間にアパートの入居者は次々退室。
なぜならばアパート経営に対する考え方でも5人の意見がまとまらず、
修繕工事などもままならないわけですから・・・。
ついに入居者はたった1人になってしまいましたが、それでも相続問題は解決せず。
ご多分に漏れず、相続人の中で亡くなる方も出てきて、更に状況は複雑化しております。
入居者のいないアパートの老朽化は早いものです。
風雨にさらされた建物外壁や屋根の傷みも激しく、これまた台風の度に心配が絶えません。
たとえ相続で揉めても、アパートを所有している限りその収益力はご兄弟全員の資産であります。
相続配分は別として、アパート経営が健全な満室経営であることがご兄弟全員を利することになります。
ちょっとしたアイディアや投資でアパートを満室にすることはできるのに・・・。
満室にするノウハウはあっても、複雑に絡み合った身内の戦いを収束させることは並大抵ではできません。
土地や建物を生かしきれないジレンマを感じる出来事であります。